南米での旅を終え、アメリカのワイオミング州にある学校に戻らなければならなかった。
フロリダの空港に降り立った僕は、費用節約のためにグレイハウンドで帰ることを計画していた。
フロリダからワイオミング州まで飛行機で帰るとなると費用が高くつく。
というわけで決して快適ではないが格安グレイハウンド旅を選んだ。
グレイハウンド旅の概要
所要時間ははなんと合計64時間!距離は4000キロ以上。
価格は日本円にして1万5千円から2万円の間でチケットを買うことができる。
乗り換えは合計4回で、オーランド、アトランタ、シカゴ、ミネアポリス、そして最終目的地ビリングスに到着だ。
※2016年の夏にグレイハウンドを使用。しかし詳細は覚えていないので、2019年の3月時のグレイハウンドホームページを見てこの記事を作成した。
まずは市内に走っているバスを使ってマイアミ国際空港のグレイハウンド乗り場に向かう。
マイアミの町は本当に綺麗でとても過ごしやすく、グレイハウンドの乗り場も同様に清潔感があってとても良い。
マイアミ→オーランド
まずはフロリダ州のマイアミを午後6:10分に出発。
そして、オーランドまでは約4時間ほどで到着する。
出発まで1時間ほどバスターミナルで待機して、夜の11:35分に出発する。
この時はバスターミナルで少しの間待機して、次のバスを待つ。
待合所には軽食が食べられるところや、ちょっとした待合所がある。
オーランド→アトランタ
そして、アトランタに着くのが朝の8時ごろ。9:30分に再びバスは出発する。
アトランタでは待機時間が短いこともあり、バスターミナル内でゆっくりと過ごした。
アトランタ周辺から黒人層が強くなってくる。
グレイハウンドは安いのでやっぱり低所得者層向けという感じがする。
薬をやっているであろう人もいたし、バスの中でその取引を目撃した。
前後の座席に座っている人同士が何やら渡し合っていたのだ。
おそらく、怪しい取引だろう。
アトランタ→シカゴ
シカゴには夜中の12:45分に到着。
出発は5時間半後の朝6:15分。
乗り継ぎの時間がかなりあるのでシカゴを散策するといい。
しかしながら夜着いた時は治安に注意が必要だ。
シカゴの中心部には大きな川が流れていて、巨大な高層ビル群がまさに摩天楼といった形で立ち並んでいる。
アメリカの街の中では比較的洗練されていて綺麗な街だと感じた。
シカゴ→ミネアポリス
次の都市ミネアポリスには午後4:30ごろに着き、6:05分に出発する。
ミネアポリスで待つこと1時間半。
あまり時間がなかったが、周囲を散策しながら日本食レストランにいきラーメンを食べた。
ミネアポリス→ビリングス
そんなこんなでビリングスに着いたのは朝8時。
もうずっと座りっぱなしなもんだから、ケツが痛すぎて本当に大変だった。
3日間マイアミからビリングスまで向かうというのは、これがおそらく最後になるだろう。
今度は少し高くてもいいから飛行機を使おうと思ったグレイハウンドの旅は終了した。
良かった点としては、アメリカの都市の多様性というものを見れたことだった。
マイアミは中米や南米に近いこともあって、スペイン語を話す人が多い。
ラテン人も多くて南国ムードを楽しむことができた。
そして、マイアミを出発しだんだんと北上するに従って、黒人や貧困層が多く見られるようになる。
また、グレイハウンドに乗っている人たちもあまりリッチではないような感じがした。
シカゴはやはりアメリカで3番目に大きな街だけあってとても洗練されていた。
そして、モンタナ州やアメリカの中部の州に来ると田舎だなと感じた。
周りはだだっ広い乾燥した大地が広がっていて、なんとなく寂しい気持ちになったものだ。
やはりマイアミなどの南国チックな雰囲気がすごく好きだ。
陽気な雰囲気が漂っているところ。
その一方で北のほうに行くとだんだんと人が閉鎖的になっていくように感じた。
さらに、建物や風景もなんとなく寂しそうに見えてしまう。
グレイハウンドで北上することによって、各地方の特徴や文化を感じられ、とてもいい経験になった。
しかしまたやりたいかと聞かれれば、答えはいいえだ。
あまりにも長旅で体力的にもきつい。
次回このような大移動の機会があれば僕は飛行機を使うだろう(笑)。