今回はバックパッカーがゲストハウス(ドミトリー)に泊まるときに注意すべきことについてです。
バックパッカーとして各国を旅するときに、できるだけお金を節約したいと思うのは貧乏バックパッカーの共通の望みです。
そんな悩みを解決してくれるのが、ゲストハウスいわゆるドミトリーですね。
国にもよりますが、途上国だと1泊1000円以下で泊まれるところが多いです。
今僕はこの記事をマレーシアで書いているのですが、今泊まっているホステルは一泊700円ほどです。
筆者はこれまでに17か国を旅し、50以上のゲストハウスを渡り歩いてきました。
その経験から少しでもバックパッカーデビューする方に、ゲストハウス(ドミトリー)に泊まる際の注意点を伝授します。
バックパッカーがゲストハウス(ドミトリー)に泊まるときに注意すべきこと
思いつくだけあげてみました。
ざっと6つほど書いていきます。
ベッドバグ
ベッドバグ、日本でいう南京虫です。
これには注意しなければなりません。噛まれた後にものすごく体が痒くなり、噛まれた部位が赤く腫れます。
これまで旅してきて、3回噛まれて夜中に起きた経験があります。タイ、アルゼンチン、シンガポールでの出来事でした。
いずれの場合も痒くてそのまま眠ることは無可能でした。
宿の人が親切な人だとしっかりとした対応が見込めるんですが、対応が酷い時もあります。シンガポールの安宿に泊まった時、ベッドバグに身体中を噛まれ、痒くて寝ている最中に起きました。
受付にベッドを変えてくれと言ったところ「受付はもう帰った、明日まで帰ってこない」と言わました。「じゃあ今は誰もホテルで働いている人はいないのか?」と聞けば、そうだとの答えが。
完全に嘘です。あなたがスタッフに決まっています。スッタフルームから出てきたわけですし、夜に宿泊客だけにするホテルがどこにあるのでしょう。案の定嘘でした。
その後のやり取りでめげずに粘ると、別の部屋の鍵を僕に渡しました。
そんなこんなで海外ではこんな感じのふざけた人も多いです。馬鹿正直にああそうなんだと納得してはいけない事があります。
ベッドバグはゲストハウスやドミトリーでの快適度を大きく左右します。
どうやって注意すればいいのかという問題ですが、正直言って判断が難しいです。
ベッドを見ても目に見えるサイズではありません。
解決策として考えられるのは、他者のレビューです。予約時のレビュー欄で過去にベッドバグに噛まれた人がいなかったかを探してみましょう。もし運が良ければ情報を見つける事ができます。
また、あまりにも汚く見えるベッドや、風通しや光が当たらないベッドはベッドバグの住居となっている場合が多いのでご注意を。
貴重品の管理
貴重品の管理は必須です。
具体的にはカメラ、パソコン、携帯電話、財布、現金、クレジットカードなど。
これをそのままベッドの上や、鞄の中に入れて、その場に置きっぱなしはかなりセキュリティ意識が低いのでやめましょう。
筆者はカバンの中に入れておいた現金を取られた経験があります。幸い額はそこまで大きくありませんでしたが、他人が自分のバックパックをあさっていたと考えるとゾッとしますし、それが誰かわからないというのも気味が悪いです。
もしかしたら隣のベッドの人が漁っていたかもしれないし、ホテルの清掃人かもしれないし、宿のオーナーかもしれない。
ドミトリーで物を盗まれてしまうと犯人を割り出すのが難しくなってしまいます。
筆者が見てきたほぼ全てのバックパッカーは、自分の身の回りにはかなり慎重になっています。
具体的な管理方法についてお伝えします。
大抵の場合ゲストハウスのドミトリー部屋にはロッカーがついています。
そのロッカーに貴重品を入れるようにしてください。
そして鍵をかけるのを忘れずに。
鍵はダイヤル式の物がいいです。鍵式だと荷物が増えますし、鍵を無くしてしまう可能性が出てきます。
たまにあるのが、ロッカーが設置されていないという問題です。そんな時僕はカバンに入れて外出の時も持ち歩くようにしています。ホテル周辺の治安にもよりますが、大抵の場合自分で持っていた方が盗難のリスクは低いと感じています。
ロケーション
僕はとてもロケーションにこだわります。
なぜならそれは自分の安全にダイレクトに関わってくるからです。海外の街ではひとつ通りをまたぐと、途端に危険な香りがすることもザラです。出来るだけ安全な地域、あとはできるだけ街の中心地に近い方がいいです。
街の中心地はアクセスがいいです。基本的に周辺観光地へは街の中心地に出発拠点があることが多いです。また街の観光地に出かける時に、バスや地下鉄、タクシーを捕まえやすいのは決まって街の中心です。
アクセスがいいので、移動に時間を取られる割合が少なくなります。
例外として少し危険な香りのするエリアの方が面白い方(僕はこのタイプです)は少し郊外のホテルをとっても面白いかと思います。郊外は一般市民の方が住んでいますので、その方達の生活を見る事ができます。
女性の方たちへ
女性の方でドミトリーに泊まる人も多くいます。
それもそのはずで、発展途上国の格安ゲストハウスでは男女共用のドミトリールームが多いです。
男女別になっているところもありますが、僕が旅をしてきた感覚として共用ルームの方が多いと感じています。
そこで女性の方にドミトリーに泊まる方に注意してほしいこと。
それは共用ルームとは名ばかりで、ほぼ男性しか泊まっていない事が多いこと。僕の経験から言って男女共用ルームに女性の割合が多かったことはまずありません。
なので1人で旅をしている方で男女共用ルームに泊まる方は注意してください。もし不安に感じる場合は予約の段階で女性専用のドミトリールームを予約してください。
シンガポールを妻と2人で旅をしていた時のことでした。宿について部屋に案内されるも、妻以外は全員男、しかもどこか貧困国をイメージさせる出稼ぎ労働者たちばかりでした。しかも部屋が暗い暗い。おいおいここは監獄か?と思わせるような部屋。
さすがに妻をその部屋に1人にするのはどうかと思い、部屋のチェンジをリクエストした事があります。
カップルで泊まるから大丈夫だという方もその辺は注意した方がいいです。
ホステル予約時のヒント
ホテル予約時のヒントを2つ書いておきます。
宿泊者のコメントを参考にしよう
一番参考になるのは実際にそのホステルに泊まった人のレビューです。
特にコメントが辛口な人の意見ほど参考になります。その人は実際に泊まってその嫌な経験をしているわけですから、これほど参考になるものはありません。
僕はホテルに泊まる前に大体のレビューを読むようにしていますが、レビューは人によってかなりのばらつきがあります。最高評価をしている人もいれば、最低評価をしている人もいる。結局感じ方は人によるのかなと思いますが、読む価値はあります。
また僕は口コミが少ないところには泊まりません。なぜなら信用ができないからです。
そう感じる理由として起きた出来事があります。
ある日ペルーを旅していた時のこと。かの有名なBooking.comを使って宿を予約し、目的地へと向かいました。予約時にみた価格はなんと驚きの安さ。その価格にまどわされて予約をするも、口コミが0件でした。
そして目的地に着き、宿を探すも一向に見つかりません。ホテルの住所を確認し、その通りを全部チェックしても宿は見つかりませんでした。
またそばにいた人に聞いてもそんなホテルはなく、まさかのデタラメなホテルだったという事が判明。
その経験からホテル選びはかなり慎重になりました。
著しく評価が低い場合なども気をつけた方がいいでしょう。基本的に8点以上のホテルに泊まりたいですが、予算の都合上そうもいかないことが多いので、6点以上を狙います。
それ以下は何かしら欠点がある場合が多いです。
写真はあまり当てにならない
写真は当てになりません。ほぼ詐欺同然のところがあります。特に東南アジアはその傾向が強いなと感じました。
物凄く綺麗なおしゃれな部屋の写真なのに、実際に行ってみると物凄く汚かったりと写真に騙されてしまった事が多々あります。そこで実感したこととして、やはり一番当てになるのが、宿泊者のコメントだなということです。
僕たち宿泊客はゲストとして泊まっているので、ホテルの表をを誇張をする必要がありません。
ということでホステル選びで失敗したくなければ上記の点を参考にしていただけると旅が少しでも快適になるかと思います。
もっとも、話の種になりそうな面白いものを求めるのなら話は別です。そういう方はぜひ現地の安宿に直接行って交渉してみてください。
運とスキル次第でいいホステルに泊まる事ができると思います。