バルパライソからバスで向かうこと約2時間、サンティアゴに着いた。
バス停から地下鉄で中心街へ向かう。
これまでの南米旅では地下鉄は使ったことがなかったのでサンティアゴに地下鉄が走っていたのは驚きだ。
着いた時の感想は静かだなーと思った。
中心地のビル街についても人があまりおらず、道路を歩いていて気付いたのだが、明らかに交通量が少なかった。
ついた曜日は覚えていないのだがもしかしたら祝日だったのかもしれない。
翌日以降は普通に人も大勢歩いているし、車もビュンビュンと通っていた。
サンティアゴは山に囲まれていて盆地に位置しているなのだろうか、空を見上げるとスモッグがどんよりと囲んでいたのが気になった。
大都市で盆地なので空気の逃げ場がないのでなおさらだ。
下の写真は市内にあるサンクリストバルの丘という展望台に行く途中で撮った写真。
サンクリストバルの丘には歩いて登れるほか、ロープウェイや観光バスでも登って行くことができる。
僕は歩いて登ったのだが、予想より大変で確か頂上まで行くのに1時間ぐらいかかったと思う。
公園の中はかなり整備されていて過ごしやすいのでオススメの観光スポットだ。
サンティアゴ市内で気をつけること
サンティアゴ市内を散策しているとなにやらサイレンのような音が聞こえてきた。
それは聞いた感じ何かが起こっているようなそんな感じの音だった。
なにやら騒がしかったので興味本位で行ってみた。
するとなにやら装甲車のようなものが!しかも一台ではなく何台も走っていた。
どうやらこれは大学生と警察によるバトルのようだ。
学生たちは政府に対してなにやら不満があるようで大学に立てこもりながら警察とバトルを繰り広げていた。
ちなみに周りにはたくさんの人が集まってきていてカメラを持った人たちも多かった。
道路が濡れているのは雨が降ったからではなく、装甲車が催涙ガス入りの水を放出するからだ。
なんとこれがめちゃくちゃ痛い・・
僕も近くで撮影のビデオを回していたのだが彼らは容赦無く水を噴射してくる。
これが当たると肌も痛いし、呼吸もやられてしまう。
目に入った時なんかは最悪だ。痛すぎて撮影どころではなかった。
彼女たちのように口と鼻を覆わないとガスが呼吸時に入ってくるので喉もやられることになる。
装甲車の先にあるのは大学である。
大学生は岩を装甲車に向かって投げるので岩が道路に転がっている。
なかなかに彼らのバトルは長かったのだが最終的には装甲車が退散していった。
学生たちはただ単になにかが気に入らないからこういうことをしているのではなく、きちんとした理由を持って政府に訴えているのだという。
しかしその詳細までは聞けなかった。
これとは別件で、建物内に学生がたちこもり窓から物を投げたり火をつけたりしている場面もみた。
サンティアゴに住んでいるチリ人の友達によると、このようなデモはあまり珍しくなく度々起こっているということだった。